マンション管理士という資格・職業の需要の行く末
マンション管理士は、マンションがあってこそ需要がある資格。
それでは、マンション管理士が活躍できるマンションは、日本全体でどれくらいあるのでしょうか?
中古マンション
これこそがマンション管理士という資格が制定された背景といえますね。
日本では昭和半ばころから全国的にマンション建設が推進されてきました(ちょうど、団地やニュータウンが続々建設されたころからですね)。
さすがにそこまで古いマンションはもう話が違いますが、バブル経済のころにもさかんにマンション建設は繰り返されていました。
そのころのマンションも現在ではすでに築30年くらいの時期に達しています。
そして平成に入ってから(いわゆる「失われた20年」ですね)もマンションは随時建てられてきました。
このような管理が行き届いていないと推定されるマンションは、(正確な数ははっきりしないのですが)数万はあると考えられています。
そしてこの数量は、今後増えていくものと予測されているのです。
この数量はマンション管理士需要の源泉と呼べるかも知れません。
新築マンション
現在建設されるマンションは、昔とは比べものにならないほど洗練されています。
大きなところなら、コンシェルジェが常駐するのが常識ですし、24時間体制で警備されていて当たり前です。
とはいえ、マンション管理士の需要が消えるわけではありません。
それに、マンションの建設が行われなくなっていくこともありえません。
マンション業界では施工主や売主、いわゆるデベロッパーは絶えず土地を確保してマンションをつくろうとします(そうしないと仕事にならないという事情がありますね)。
以上の状況から言えることは、(人口が減少していることで有名な今の日本ですが)マンションはこれからもつくられていきます。
そして10年後や20年後になると、管理組合やマンション管理士を必要とするマンションは着実に増えていくということです。
マンション管理士の需要は、これからも存続するという見通しがあるのですがそれはあながち間違いではないでしょう。